書籍・雑誌などへの箔押し・エンボス加工は美箔ワタナベへ

ブレーン 2017年4月号

ハンマーで細かくたたいたような用紙に文字をわかりやすく凹凸加工したブックジャケット

• オフセット印刷1色
• エンボス加工（彫刻版）
• デボス加工

• ご依頼

  電通クリエイティブディレクションセンター玉置太一さんによるデザイン。
  ハンマートーンGAという槌起をほどこしたような優しいエンボスが特徴の用紙に、もしも文字がハンマーで叩かれたら。というデザインを。
  そして本を読んでいくという時間経過もシンプルに表現したいとのことでした。
  あわせて用紙のストーリー（思想）をストレートに加工で表現できないかとご相談・打ち合わせをさせていただきました。

• 美箔ワタナベのご提案

  初期の打ち合わせではエンボス加工でシンプルに文字（表1に読・表4に知）が変形していく事をうかがいました。

  今回の用紙はもともと厚みがあるラインナップなため、より立体的な加工が可能な彫刻版をおすすめしました。
  打ち合わせが進むにつれてハンマーで叩いていけば凹むという話題になり、それならば一つの紙にエンボス（浮き出し）とデボス（押し込み）はとご提案しました。
  閉じこまれる付録なので多少の戻り（浮き出しや押し込みが弱まる）等は懸念事項にありましたが、彫刻版によるエンボス加工はより用紙にストレスがない事等を説明させていただき試作校正を確認後、本生産にいたりました。文字が変形していく時間経過と用紙の風合いに寄り添う凹凸の加工表現がわかりやすいブックカバーになったと思います。