書籍・雑誌などへの箔押し・エンボス加工は美箔ワタナベへ

ブレーン 2018年8月号

玉模様の用紙とホログラム箔が調和したブックジャケット

• オフセット印刷1色
• 箔押し2色（白箔・ホログラム箔）

• ご依頼

  アートディレクター 福澤卓馬さんによるデザイン。
  宇宙の星をイメージして「玉しき」という用紙のテクスチャーに奥行きのある空間を表現したいとのご希望でした。
  無限（玉模様）の空間を箔の加工でさらに広がりを表現して、吹き流し絵という手法で再現してみたいとの事でした。
  和様な用紙にとらわれないようにブックジャケットという本来の役割も深くお考えのようでした。

• 美箔ワタナベのご提案

  「玉しき」の持つ透かしの模様にコントラストの強い白箔がなじみがいい加工ではないかと打ち合わせ時にお話しさせていただきました。
  また、オフセット印刷の白インクはどうしてもかなり透明性があるため真っ白にはなりにくく、それを逆に利用して白箔を使っていただき白さと調和する考え方等を試作前の打ち合わせさせていただきました。
  シンプルなモノトーンの色使いに、さらにワンポイントということでしたのでメタリック箔を部分的に使ってはどうかと提案しました。
  結果として白箔と独自性のあるホログラム箔で星を表現するという事になりましたが、試作校正の時点で用紙の持つ和の印象だけにならず、単調ではない奥行きや動きのあるグラフィックになったとおっしゃっていました。
  福澤さんのコンセプト通りブックカバーであるこのアイテムは、本の世界が持つ無限なイメージを体現している製品に仕上げていただいたと思います。